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天河香合

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天河香合

天河香合(あまかわこうごう)は、中国の澳門(マカオ)から舶載された漆器の合子を云ったもののようです。
天河(あまかわ)は、中国広東省澳門(マカオ)のことで、「天川」「天皮」などとも書き、同港から舶載された工芸品を「天川」と称したものです。香合として取り上げられているものには螭龍(あまりゅう)の文様が多く、北村美術館所蔵の天川螭龍香合が有名です。
天河香合は、安政二年(1855)刊『形物香合相撲』では「世話人」に位置します。

『外蕃通書』に「守重按に阿媽港は北緯二十一度余の地にして唐山広東府香山県の南海に尖出するの一小地なり、明清の書に香山澳又濠鏡と云ふ(続文献通考水道考広東新語池北偶談の類)、西書に(ヨハンニイウホフ支那紀行)蓋此地に神あり名けて[アマ]と云、能船舶を保護することを主る、而して此地は船舶湊会するの要津なり、支那の人これを呼て[ガオ](港なり魯西亜人ガワニと云ふ)と云、故に其[アマ]と[ガオ]との二言を合せて[アマカオ]と云、或は促呼してマカオ又マコウと云といへり。本邦にては、阿媽港、亜媽港、又天川なと書せしなり」「天川へ御朱印を下されしことは慶長十四年七月にあり、其使を引見せられしことは同十六年本多正純後藤光次か書中に見へたり」とあります。
「東照宮賜天川御朱印(載異国日記)日本人天川津へ寄船候二付て、其處迷惑之由光二候、於其義,者堅令、停止、畢、若於、背、此旨,者如其地法度可致成敗者也、御朱印 天川湊年寄中」とあります。

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