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庸軒好標有梅香合

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庸軒好標有梅香合

庸軒好標有梅香合(ようけんこのみひょうゆうばいこうごう)は、槐の木地の白粉解形の合子で、蓋の甲に大小七つの梅鉢紋を散らして蒔絵してあるものです。
庸軒は、藤村庸軒(ふじむらようけん)のことで、久田家初代の久田宗栄の次男で、呉服商十二屋の藤村家に養子に入り、薮内紹智に茶の湯を学び、小堀遠州、金森宗和からも教えを受け、のち千宗旦のもとで台子伝授を許され宗旦四天王の一人に数えられました。
標有梅は、『詩経』の「摽有梅。其實七兮。求我庶士。迨其吉兮。」(摽(お)ちて梅有り。其の実七つ。我を求むるの庶士。其の吉に迨(およ)ぶべし。)から、こぼれ梅を意味する標有梅を引句したものです。
標有梅香合は、庸軒晩年の好みで、初代中村宗哲あるいは戸沢左近の作とされ、庸軒門下の山本退庵、北村幽庵にもその模作があります。
庸軒好標有梅香合は、安政二年(1855)刊『形物香合相撲』では「行司格」に位置します。

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