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黄瀬戸根太香合

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黄瀬戸根太香合

黄瀬戸根太香合(きせとねぶとこうごう)は、宝珠形で薬籠蓋の黄瀬戸の合子で、蓋の頂点からの傾斜が直線的なものです。
黄瀬戸根太は、平宝珠ともいい、蓋には二本の刻線がめぐらされ、濃い胆礬と褐色のコゲが現出しているものが上とされます。
根太(ねぶと)は、癤(せつ)とも疔(ちょう)ともいい、俗におでき、ねぶと、かたねなどとよばれる毛孔から菌が感染してできる腫れ物のことで、姿が似ているところからの名といいいます。
黄瀬戸根太香合は、安政二年(1855)刊『形物香合相撲』では「頭取」に位置します。

『茶道筌蹄』に「黄瀬戸 根太、利休所持、一翁宗守伝来、今出羽侯にあり」とあります。
『倭訓栞』に「ねぶと 癤をいふ、根太の義也、古へはかたねといへり、今の俗便毒をよこねといふ也、出窒ノては癤をにくもといへり」とあります。
『濟生寶』に 癤( ネブト) (和名加太禰、言硬根也、俗云禰布止、言根太也) 按癤、血有餘而爲食毒、滯留多生腰尻脚、而其頭微尖根大似疔、而不戴膿小粒爲異、其類有數品、皆毒淺、俗所名者記于左」とあります。

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