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紅毛白雁香合
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紅毛白雁香合(こうもうはくがんこうごう)は、細い頸を長くのばした白雁の姿の合子で、胸から羽根を通って上下二つに分かれ、全体に乳白色の白釉が厚くかかり、嘴、目、頸の付け根の二本の線、足先が赤で塗られ、足先には萌黄も交じり、足と足の間を青で彩って水を表しているものです。
紅毛白雁は、首輪のあるものとないものとがあります。
紅毛(こうもう)は、和蘭(オランダ・阿蘭陀)のことで、オランダのデルフト窯で17世紀に造られたものといいます。
紅毛白雁香合は、安政二年(1855)刊『形物香合相撲』では「勧進元」に位置します。
『采覽異言』正徳三年(1713)序に「美按、和蘭、明人呼為紅夷、又為紅毛。」とあります。
『明史』外国列伝に「和蘭、又名紅毛番、地近佛郎機。永樂宣コ時、鄭和七下西洋、歴諸番數十國、無所謂和蘭者。其人深目長鼻、發眉須皆赤、足長尺二寸、頎偉倍常。」とあります。
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