茶道茶道の道具香合形物香合相撲番付表 > 交趾花喰鳥

交趾花喰鳥香合

一段目 二段目 三段目 四段目 五段目
行司・頭取・勧進元 差添・世話人

交趾花喰鳥香合

交趾花喰鳥香合(こうちはなくいどりこうごう)は、首を後ろへ捻じむけて口に折枝をくわえた鳥の形の交趾の合子です。「見返り鴨」ともいいます。交趾(こうち)は明清代にかけて燒かれた軟陶質の三彩や 黄・緑・紫釉陶などの総称として現在のベトナム北部を通商した商船 (交趾船)からその名が付いたといわれ、産地は中国福建省南部の民窯といい、香薬品の容器として渡来したものが、香合として茶人に珍重されたといいます。
交趾花喰鳥香合は、番付頭註に「惣黄」とあり、総黄釉のものを最上としますが数が少なく、惣黄のものの他に、惣萌黄のもの、惣紫のものがあり、いずれも羽根は白檀色をしています。
交趾花喰鳥香合は、安政二年(1855)刊『形物香合相撲』では「東前頭筆頭」に位置しています。

茶道をお気に入りに追加