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仁清雁香合

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行司・頭取・勧進元 差添・世話人

仁清雁香合 三井記念美術館蔵

仁清雁香合(にんせいかりこうごう)は、仁清作の、首をのばして上を見る白い雁を象った合子で、背中に羽の重なりが線彫りされたものです。
仁清(にんせい)は、野々村仁清(ののむらにんせい)といい、生没年は不詳ですが、江戸時代初期の慶安(1648〜1652)から延宝(1673〜1681)のころに活躍した陶工で、おもに茶匠金森宗和の依頼によってつくられた茶器類が多く、狩野派や土佐派の画風・漆器の蒔絵などを取り入れ、金銀を使った優美華麗な意匠の絵付と神技ともいえる轆轤の妙による造形が特徴で、のちに「京焼」として受け継がれます。
仁清雁香合は、安政二年(1855)刊『形物香合相撲』では「頭取」に位置します。

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