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染附冠香合
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染附冠香合(そめつけかんむりこうごう)は、中国の冠を模った染付の合子で、図柄は前側は曲面に合わせて縞筋が引かれ、背面は枠筋だけのものと、凸形筋入りのものとあります。
染付冠香合は、別名「唐冠」(とうかんむり)ともいい、冠の緒を形式化した纓(えい)が後ろに垂れている我が国の垂纓冠(すいえいのかん)に対し、唐冠は一般的に纓(えい)が羽のように左右に開いている烏紗帽(うさぼう)をいいますが、染付冠は明代の儀式用の冠である「梁冠」の形をしています。
染付冠香合は、大中小三通りあり「大中小あり小形を上作とする」とありますが、今日では中がむしろ喜ばれているようだといいます。
染付冠香合は、安政二年(1855)刊『形物香合相撲』では、「西五段目七位」に位置します。
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染付冠香合 |
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染付冠香合 |
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染付冠香合 |
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唐冠と垂纓冠 |
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梁冠圖「大明會典」 |
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梁冠圖「大明集禮」 |
蔡邕(132〜192)著『独断』に「天子冠通天冠。諸侯王冠遠遊冠。公侯冠進賢冠。公王三梁。卿大夫尚書二千石博士冠兩梁。千石六百石以下至小吏冠一梁。天子、公卿、特進朝侯祀天地明堂皆冠平冕。」「進賢冠。文官服之。前高七寸後三寸長八寸。公侯三梁。卿大夫尚書博士兩梁。千石六百石以下一梁。漢制禮無文。」とあります。
『後漢書』輿服誌に「進賢冠,古緇布冠也。文儒者之服也。前高七寸。後高三寸。長八寸。公侯三梁。中二千石以下至博士兩梁。自博士以下至小史私學弟子。皆一梁。宗室劉氏亦兩梁冠。示加服也。」とあります。
『康熈字典』に「冠梁、冠上脊也。」(冠梁は冠上の横脊なり)とあります。
『明史』輿服誌に「文武官朝服。洪武二十六年定。凡大祀慶成正旦冬至聖節。及頒詔開讀進表傳制。倶用梁冠。赤羅衣。白紗中單青飾領縁。赤羅裳青縁。赤羅蔽膝。大帶赤白二色絹。革帶佩綬。白襪K履。一品至九品以冠上梁數為差。公冠八梁。加籠巾貂蝉。立筆五折四柱。香草五段。前後玉蝉。侯七梁。籠巾貂蝉。立筆四折四柱。香草四段。前後金蝉。伯七梁。籠巾貂蝉。立筆二折四柱。香草二段。前後玳瑁蝉。倶插雉尾。駙馬與侯同。不用雉尾。一品冠七梁。不用籠巾貂蝉。革帶與佩倶玉。綬用黄緑赤紫。織成雲鳳四色花錦。下結青絲網玉綬環二。二品六梁。革帶綬環犀。餘同一品。三品五梁。革帶金佩玉。綬用黄緑赤紫。織成雲鶴花錦。下結青絲網金綬環二。四品四梁。革帶金佩藥玉。餘同三品。五品三梁。革帶銀鈒花。佩藥玉。綬用黄緑赤紫織成盤雕花錦。下結青絲網。銀鍍金綬環二。一品至五品笏倶象牙。六品七品二梁。革帶銀。佩藥玉。綬用黄緑赤織成練鵲三色花錦。下結青絲網。銀綬環二。獨御史服獬廌。八品九品一梁。革帶烏角。佩藥玉,綬用黄緑織成鸂鶒二色花錦。下結青絲網。銅綬環二。」とあります。
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