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染附磬香合

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染付磬香合

染附磬香合(そめつけけいこうごう)は、ほぼ左右対称に弧線が連繋した形で中心に山なりに湾曲して尖った稜をもつ小振りで桟蓋の染付の合子で、わずかに膨らみをもった蓋の甲に中央に花を持つ唐草文が簡略化されて描かれているものです。
磬(けい)は、枠に吊るした石の板を打って音を出す楽器で、石板が一枚だけのものを特磬(とつけい)、音の異なるいくつかの磬を組み合わせて吊るしたものを編磬(へんけい)といい、石片の形は「へ」字形が一般的で、梁 (502〜557) で銅磬が出て、日本には仏教とともに法具として伝来し、平安時代以降は「へ」字から転化した左右均等の山形で中央に桴で打つための撞座(つきざ)と左右に飾紋を持つものがほとんどとなりますが、蓮華形、蝶形、円形、雲版形など特殊な形のものもあります。
染付磬香合は、似たものに「染付山道」(西四段目十三位)「染付菱実」(西四段目二十五位)がありますが、それらと異なった、中心の尖った稜を首稜、反対側の内に入った弧を股入、中央の花文を撞座としての名と思われます。
染付磬香合は、安政二年(1855)刊『形物香合相撲』では、「西五段目三位」に位置します。

ちなみに、磬 (きん) は読経のとき桴(ばち)で打ち鳴らす鉢形の仏具で、磬(けい)とは異なります。
染付磬   染付磬   染付計以
染付磬   染付磬   染付計以
殷虎紋石磬   磬 メトロポリタン美術館蔵   磬「聖門楽誌」
殷代 虎紋石磬   磬 清代   特磬 編磬
重文 白銅蓮池文磬   重文 銅蝶形磬   重文 金銅蓮華形磬
磬(平安時代)   蝶形磬   蓮華形磬
磬   磬   磬
   

『説文解字』に「磬 樂石也。从石殸。象縣虡之形。殳撃之也。」「虡 鐘鼓之柎也。飾爲猛獸从虍異象其下足。」とあります。
『禪林象器箋』に「忠曰。僧磬與樂器磬。其形全別。樂器磬。板樣曲折。考工記所謂倨勾。一矩有半者。僧磬。如鉢形。祇園圖經云。可受五升。可知。天竺磬亦如鉢器矣。又梅譜。以梅花半含。比僧磬。支那僧磬之制。可知焉。 文獻通考云。銅磬。梁朝樂器也。後世因之。方響之制出焉。今釋氏所用銅鉢亦謂之磬。葢妄名之耳。齊梁間文士。撃銅鉢賦詩。亦梵磬之類。胡人之音也。 宋祁筆記云。樂石有磬。今浮屠。持銅鉢亦名磬。世人不識樂石。而儒者往往。不曉磬折義。故不獨不識磬。又不能知鉢。」とあります。

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