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染附桜牛香合

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染付桜牛香合

染附桜牛香合(そめつけさくらうしこうごう)は、六角形で薬籠蓋(やろうぶた)の染付の合子で、蓋の甲に動物が描かれ、これに花紋が配されており、側面は各面に身、蓋を分けて花紋が描かれているものです。
染付桜牛香合は、青海波のあるものと、花紋のみが散らされたものがあり、「染付桜川」と同様の形態と意匠のため昔から混同されていたようですが、「桜川」の動物が全身を現し跳躍するような姿なのに対し、「桜牛」は動物が伏しているような姿となっています。動物を臥牛と見て、周の武王が殷の紂王を討伐したのち、軍用の馬を華山の南方に帰し、牛を桃林に放って再び戦をしないことを天下に示したという「放牛桃林」の意匠と見る向きもあります。
染付桜牛香合は、安政二年(1855)刊『形物香合相撲』では、「西二段目十七位」に位置します。
染付桜牛香合は、番付頭註に「長角」とあり、六角がやや横に長いといいます。

『茶道筌蹄』に「六角甲に臥牛とちりさくら横宝尽しありこれは桜に非ず桃ならん放牛桃林の意ならん」とあります。
『書経』武成篇に「乃偃武修文、帰馬于華山之陽、放牛于桃林之野、示天下弗服。」(武を偃め文を修む、馬を華山の陽に帰し、牛を桃林の野に放ちて、天下に服せざるを示せり。)とあります。「放牛桃林」

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