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紅毛水指

 

和蘭陀莨葉水指

紅毛水指

紅毛(こうもう)は、江戸時代にオランダ船により舶載された陶磁器の総称です。
紅毛は、「紅毛焼」(こうもうやき)ともいい、「阿蘭陀焼」「和蘭焼」(おらんだやき)ともいいます。鎖国下の江戸時代の日本ではオランダとのみ正式な交易が行われていたため、元来はオランダを意味した「紅毛」「阿蘭陀」「和蘭」は、「西洋」と同じ意味で使われ、オランダのデルフト、イギリスのウエッジウッド、イタリアのマジョリカや、フランス、スペイン、ポルトガル、さらには中近東諸国のものまで含まれています。
紅毛は、「莨葉」(たばこのは)と呼ばれる、藍・黄・緑・赤などで胴の前後に煙草の葉を思わせる文様と蔓唐草文楊を描き胴の上段と共蓋の外周に累座が描かれた容器を水指に見立てたものは珍重され、写しも多くあります。
紅毛は、藍一色で粗朶(そだ)や草花などを描いてある藍絵、幾何文様のもの、白地や青磁色の無地のものなどがあります。

『茶道筌蹄』に「紅毛 宋胡録 絵高麗 安南」とあります。
『万宝全書』に「阿蘭陀(をらんだ) 染付 上手下手有、錦手なり、模様南京と同し様にて只うつくしく尋常なる物也、道具は色々の品多し、土肌とつくりとして綺麗なる物なり」とあります。

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