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 襖の開け方・閉め方  襖の開け方和室では立って襖を開けることはありません。必ず座って開けます。まず、襖の正面に座ります。
 表千家襖の引き手に近いほうの手を襖の引き手にかけて、三分の二ほど開け、次に反対の手で、襖の枠の下から一尺(30cm)ほどのところにかけて、開け切ります。
 裏千家襖の引き手に近い方の手を襖の引き手にかけて、手が入る程度に襖を開け、その手を襖の枠の下から八寸(24cm)ほどのところにかけ、体の中央まで開け、次に反対の手で残りを開けます。このとき、全部開けきらず閉めるときに手がかりになる分だけ少し残します。
 武者小路千家これから襖を引く方向の手を引き手にかけ、三分の一程あけ、次に反対の手(柱つきの手)で襖の枠の下の方を押して、襖の幅の四分の三ほどを開けます。
 部屋の内からあけるときは、襖を引く方向へ斜めにすわり、襖を引く方向の手を引き手にかけて三分ほどあけ、反対の手で襖の枠の下方に手をかけ、四分の三まであけます。
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出入り口の建具の幅が、半間の四分の三程であれば全部あけますが、半間またはそれ以上の場合は、半間の四分の三ほどまで開け、あと四分の一ほどは開け残します。人の出入りには二尺四五寸程で十分なので無駄をはぶくとともに、手を伸ばしすぎた姿勢の乱れを嫌ったものといいます。
 襖の閉め方表千家襖の引き手に近いほうの手で三分の二分ほど閉め、手をかえて閉め切ります。
 裏千家襖に近い方の手で下から八寸(24cm)ほどのところを逆手に持ち、襖を中央まで引き出します。反対の手で持ち替えて建て付けにあたるところまで引き、その手を引手にかけて、静かに最後まで閉めます。
 武者小路千家女性の場合は、部屋の内から閉めるときは、襖に体を斜めにしてすわり、襖を引く方向の手で襖の下方をつまんで七分程度引きます。反対の手を引き手にかけ閉めきります。部屋の外から閉めるときは、茶道口の正面にすわり、襖を引く方向の手で沸くの下方を持ち、七分ほど引き出し、反対の手を引き手にかけて閉めきります。
 男性の場合は、部屋の内から閉めるときは、襖に斜めにすわり、襖を引く方向の手を引き手にかけて七分ほど閉め、反対の手を引き手にかけて閉めきります。部屋の外から閉めるときは、茶道口の正面にすわり、襖を引き出す方向の手を引き手にかけて七分ほど閉め、手をかえて引き手にかけ襖を閉めきります。
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