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掃込

三羽 一羽 掃込 掴羽 座掃

掃込

掃込(はきこみ)は、小間での炭点前のあと、道具畳を掃き清めるための大きめの「羽箒」です。
炭点前で亭主が炭斗を持って退出したあと、掃込を持って再び入席し、炭斗のあった場所など道具畳を、掃込で膝前に掃き寄せるようにしながら茶道口まで後退して席外に出て茶道口を閉めます。
掃込は、普通は白鳥の片羽根を束ね竹皮で包んだ物です。
掃込は、今日では「座箒」(ざはき)が兼用され、「座箒」(ざはき)と呼ばれています。
掃込は、流儀によっては掴羽や点前用の羽箒を掃込に用います。
『茶道筌蹄』に「掃こみ 白鳥は右の片羽、鴻はモロ羽、両様共もちゆ、客の前にてもちゆ、但し白鳥は老人僧体の者、鴻は上下著用の者によろし」とあります。
『千家茶事不白斎聞書』に「掃込つかみ結には、鴻の羽をあつめ一ツに結たる物也、是は炭取にも用ゆ、さびたるもの也、桑の炭取杯によし、又掃込にも遣ふ、鴻の大掃込は勝手物也、中立或は客前に座敷掃物也」とあります。

     
右羽  左羽  双羽  座掃

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