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花入

古銅 青磁    薄板

花入

花入(はないれ)は、茶席に飾る茶花を入れる器で、金属・磁器・陶器・竹・籠製のものなどがあります。
花入には、中釘や床柱の花釘に掛ける「掛花入」、床の天井や落掛などから吊る「釣花入」、床に置く「置花入」などがあり、置花入は床が畳敷きの場合は下に薄板を敷きますが、籠花入の場合には薄板は用いません。
花入は、胡銅・唐銅や唐物青磁などを「真」、上釉のかかった和物の陶磁器を「行」、竹・籠・瓢や上釉のかからない陶磁器などを「草」とします。
竹花入は、千利休が小田原帰陣の時に韮山の竹を切って作ったのがはじめとされ、以降大いに用いられるようになりました。
また、茶室においては掛物と花を同時に飾らないのが正式で、両方一緒に飾るのを「双飾(もろかざり)」といいますが、これは略式の扱いとされ、掛物が長い場合は花入は床柱の釘に掛け、横物の場合には花入は下の床の真ん中に置きます。 縦に長い掛物でも取り合せで下に置く場合は、下座寄り三分の一の所へ、脇に寄せて置きます。

     
掛花入  釣花入  置花入  双飾

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