茶道
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濃茶 濃茶(こいちゃ)とは、抹茶の一種で、玉露などと同じく若芽や若葉の時期に覆いをかぶせ直射日光が当たらないように栽培した茶の古木の新芽を蒸して乾燥したものを茶臼でひいてつくられたもので、薄茶に対しての語です。
茶の湯では、一人分が茶杓にたっぷり三杓の茶を目安として、まず一人一杓あてで人数分の茶を茶碗に入れてから、茶入を両手で手前に回しながら残りの茶を入れ、湯を必要量の半分程度を茶碗に入れ、茶筅で茶を少しずつ湯にとかし固練りしてから、服(飲み具合)のよいほどに湯を足して練り上げます。
茶事においては、濃茶が最も大切なもてなしとされ、連客の飲み回しとするのが普通です。(流儀により各服点もあります) この濃茶の飲み回しを「吸い茶」と言い、利休が始めたとされます。 享保16年(1731)の序をもつ尾張藩士近松茂矩の編になる『茶湯故事談』には、「むかしハ濃茶を一人一服づつにたてしを、其間余り久しく、主客共に退屈なりとて、利休が吸茶に仕そめしとなん」。また『草人木』にも、「むかしハ独ニ一服つつの故(茶入れより茶を入れる回数は)ミすくい也(三掬い)。利休よりはすい茶なる故に、猶定なし。」とあります。
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