茶道
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薄茶 薄茶(うすちゃ)とは、抹茶の一種で、古木でない比較的樹齢の若いお茶の木から採れた茶の葉から製するもので、刺激性は強いが味わいが軽いものです。 元々は、濃茶用の葉茶を紙の袋に入れて茶壷の中に納める際に、その周囲の隙間を埋めるために用いた「詰茶(つめちゃ)」と呼ばれる一段品質の低い茶葉でした。 茶の湯では、茶杓に一杓半の抹茶を茶碗に入れ、湯を注ぎ、茶筅で攪拌したものを、薄茶とよびます。 茶事においては、濃茶のあとに薄茶がふるまわれます。 また、薄茶は点てるといい、濃茶は練るといいます。 『南方録』に「易の云。こい茶の手前(点前)に一段と草あり、うす茶の手前(点前)に極真あり。この差別よくよく得心すべし。時により、所によることなり。かろきやうにて秘事なり、と云々。」とあり、また『山上宗二記』に「薄茶を建てるが専一也。是を真の茶と云う。世間に真の茶を濃茶と云うは非也。」とあり、それまでは台子で濃茶を点てることが真の茶とされていましたが、千利休が侘び茶における真の茶は薄茶を点てることであるとしたといいます。
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