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虫籠窓

 

虫籠窓 木格子

虫籠窓 土格子

虫籠窓(むしこまど)は、窓の形式のひとつで、目の細かい縦の格子が等間隔に並ぶ虫籠格子(むしこごうし)をつけた窓のことです。
虫籠窓は、「虫篭窓」、「虫子窓」、「蒸子窓」とも書かれ、形状が虫籠(むしかご)に似ているところからこの名があるとも、竹を編んで作った蒸子(むしこ、蒸籠)に似ているところからともいいます。
虫籠窓は、茶室においては、勝手の一部や渡廊下の袖壁などに見られますが、茶席の内部には用いられません。
虫籠窓は、江戸時代後期の天明年間(1781〜1789)頃から徐々に、町家にある二階の天井が通常より低い厨子二階(つしにかい)などの採光と風通しのための、堅格子(たてごうし)を土や漆喰で塗り回した、土格子窓をさして呼ぶようになっていったといいます。
虫籠窓は、土格子のものは表千家の長屋門、堀内家の長屋門などに見られます。

『和漢三才図会』に「〓(上竹下隔)子 かふし 〓(上竹下格)子 通俗文云竹障也、和名抄云俗用格子。按今多以木作之窓大者、即櫳之類矣、宮中寺社多用組格子、其製縦横如篩底而黒色也、民家所用者釣格子台格子也、繁密而如虫籠者、謂之虫籠格子、訓無之古」とあります。
『嬉遊笑覧』に「ェ文七年に集めたる(続山井)に蛛の巣や二階椿の虫籠窓【道之】とあるは細かに子を打たる窓なるべし、今も窓の出格子を虫籠と呼ものあり」とあります。

     
外観   間取   天井   出入口
     
    台目構   水屋

むしこ窓 むしこ格子

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