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口覆

口覆 口緒  長緒 乳緒

口覆

口覆(くちおおい)は、茶壷の蓋の上に被せる四方形の布のことです。
口覆は、金襴、緞子、錦などの上質で厚みのある裂の裏に塩瀬がついています。
口覆は、四方の丸みを持った角を剣先と称し、茶壷の四つの乳と乳の間に剣先を向けるように菱なりに覆います。

『正伝集』に「壷装束の掛様は、口覆を掛け長緒を両わなに結留候也。但し口覆の先は乳の間々に成様になし、偖わなに結びたる余り、壷の中程より少し上にて、二筋余し候也。長緒を両方にわなを結下る也。但し結様は直伝に有。」とあります。
『茶道望月集』に「此壷を飾置合る時、装束をば金襴にて口覆する事也。仕立は海気茶宇片色の類にて裡を附。四方を剣先の如くひだを折附て、其壷の口形に丸く仕立て着せ置事なり。大サは壷相応にて不定。大方は乳に掛る程成が能。偖着せ様は、四方の剣先、一ツは壷の表の方へ成様にきせる能。外の剣先は間々に成也。」とあります。
『長闇堂記』に「葉茶壷の口覆い、昔はすみきらすして、口の緒も長きを、利休すみ丸く、口の緒短くせり」とあります。

     
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