茶道茶道の道具釜形 > 油屋釜

油屋釜

油屋釜

油屋釜(あぶらやがま)は、茶の湯釜の形状のひとつで、口造りは甑口、甑に輪違紋、胴に松竹梅を鋳出した、やや小振りな釜です。
油屋釜は、本歌は越前芦屋作で、油屋浄祐が所持したところからこの名があります。
油屋浄祐(あぶらやじょうゆう)は、堺の豪商で、武野紹鴎(たけのじょうおう)門下の茶人として知られ、油屋肩衝、曜変天目など多くの名物を所蔵しています。

『名物釜所持名寄』に「上作 一油屋釜 古越前 松竹梅 油屋浄祐 こしきに輪違地紋 田中常甫」とあります。
『不昧公蔵帳』に「大名物 一蘆屋油屋釜 油屋浄祐所持 京都より二百両」とあります。

釜形一覧

茶道をお気に入りに追加