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茶飯釜

茶飯釜

茶飯釜(ちゃめしがま)は、茶の湯釜の形状のひとつで、口造りが大きく広い皆口で、羽がつき、丸底の飯炊釜の形の釜です。
茶飯釜は、茶飯茶事に使われ、大きな一文字蓋と、中央に穴をあけた蛇の目蓋と中央に置く小さい蓋が添っていて、飯を炊く際には大きい一文字蓋を使い、茶を点てる時は蛇の目蓋と小さい蓋を使います。
茶飯釜は、宗旦が弟子の銭屋宗徳(ぜにやそうとく)に贈ったものが本歌とされ、宗徳釜ともいわれ、宗旦と宗徳の参禅の師である清巌宗渭(せいがんそうい)の「餓来飯」(うえきたりてめし)「渇来茶」(かわききたりてちゃ)の語を鋳出したもので、宗徳は生涯この釜一つを自在にかけて、飯を炊き、湯を沸し茶を点て、このため一釜宗徳とよばれ、自在庵一釜斎と号したといいます。

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