茶道 > 茶道の道具 > 釜 > 釜形 > 八角釜
八角釜
八角釜(はっかくがま)は、茶の湯釜の形状のひとつで、胴が八角形の釜です。
八角釜は、八角形の八面に「夜雨」「晩鐘」「帰帆」「晴嵐」「秋月」「落雁」「夕照」「暮雪」の八景文様を鋳込んだ八景釜としたものが多くあります。
八角釜は、名物釜では芦屋古作にあります。
『藤村庸軒茶談』に「八角釜 八景を鋳付たるを云也」とあります。
『名物釜所持名寄』に「蘆屋古作 一八角釜 鐶付撮 西御門跡」「極上作 一八角釜 八景地紋 中西立佐 後藤源左衛門」「同 一八角釜 釣り物鐶付 山下祐也 ツマミ無地」とあります。
『宗及他会記』に「天正六年(1578)寅正月十一日朝 惟任日向守殿會 上様ヨリ元日ニ拝領ノ八角釜御開也、小板ニホウアテ(頬當)風爐 八角釜、くさりニ、もつかう釣、手水間ニ床ニ椿繪、上様ヨリ拝領、牧谿筆、但、八椿、竹内伊予繪也、両花ノ繪也、手水間ニ床前之タヽミニ、四方盆ニ式部小輔かたつきカウ(香)色之金襴ノ袋ニ、ヲアサキ、籠棚ニ霜夜ノ天目、臺黒、三色しこめて、京ノ馬場所持之合子金色也、人數 宗及 道是 宗訥 我等同道申候」とあります。
釜形一覧
茶道をお気に入りに追加 |