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十徳釜
十徳釜(ふじがま)は、茶の湯釜の形状のひとつで、茶の十徳を表わした文字を胴回りに鋳出した釜です。
十徳釜は、栂尾明恵上人が自筆の茶之十徳「諸仏加護、五臓調和、孝養父母、煩悩消除、寿命長遠、睡眠自除、息災延命、天神随身、諸天加護、臨終不乱」を筑前芦屋で釜に鋳させたものといいます。
『名物釜所持名寄』芦屋に「極上作 一十徳釜 十徳文字有 鐶付道安印 金勝慶安 浪花泉屋助右衛門」とあります。
『茶家酔古襍』に「茶之十徳 一者 諸仏加護、二者 五臓調和、三者 孝養父母、四者 煩悩消除、五者 寿命長遠、六者 睡眠自除、七者 息災延命、八者 天神随心、九者 諸天加護、十者 臨終不乱。右銘栂ノ尾明惠上人釜に鋳付させらる、御自筆也、古筆家四人の添書きあり、此釜栂ノ尾什物なりしを利休乞得て蔵したりしを松丸殿御所望あり、後京極安知殿へ伝り、当時本多伊予守殿御所蔵なり」とあります。
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