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十王口釜
十王口釜(じゅうおうぐちがま)は、茶の湯釜の形状のひとつで、口造が輪口の立ち上がりが直線的に上に向かって少し開いた形の釜です。
十王口釜は、「閻魔口」(えんまぐち)ともいい、閻魔大王など冥土で亡者を裁く十人の王がつけている冠に似ているところからこの名があるといいます。
『茶道筌蹄』に「十王口 輪口の上の少し開くを云ふ、十王の冠の形に似たるゆへ名く」とあります。
『名物釜所持名寄』に、天明三代目小田原「一口厚丸釜 十王口鐶付ツマミ 田中良空 鴻池道億」とあります。
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