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春日山釜

春日山釜

春日山釜(かすがやまがま)は、茶の湯釜の形状のひとつで、春日山と鹿の図を鋳出した釜です。
春日山釜は、奈良の春日大社の裏山にある春日山を背景にして春日大社の神鹿を鋳出したもので、藤原氏が春日大社を創建するため藤原氏の氏神である鹿島神宮の祭神武甕槌命を春日の御蓋山(みかさやま)に遷したときに武甕槌命が白鹿に乗ってやってきたというところから鹿を神使とすることに因んだものです。
春日山釜は、重要文化財に、芦屋作の真形釜で総霰地の上に楓の大樹を配し、その下に鹿の躍る様を鋳出したものがあります。

『名物釜所持名寄』芦屋に「三代目 一春日山釜 鹿の地紋 角倉與市」とあります。
『釜之図』に「春日山 名物古天明、佐久間将監箱、紅葉鹿地紋」とあるといいます。

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