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尾垂釜

尾垂釜

尾垂釜(おだれがま)は、茶の湯釜の形状のひとつで、胴の下部が不規則な波形に欠けて垂れた形の釜です。
尾垂釜は、古芦屋や古天明など、古い釜の下部が腐食して破損したものを、その部分を打ち欠いて取除き、新しくひと回り小さな底に付け替えたとき、打ち欠いた個所を不揃いのまま残したところからの形態で、後には始めから尾垂の形を作っています。

『茶道筌蹄』に「四方口 元伯このみ、元来天猫作、ソコオダレになほす、鬼面、トモ蓋、元伯より探幽へ伝ふ、浄味写しにはナタメ鐶付あり、千家は鬼面を用ゆ」「達磨堂 原叟高桐院清厳和尚建立の達磨堂の香炉を以てカマとなす、形ナデ四方、カタに玉ブチあり、オダレ、香炉耳、トモ蓋、清厳和尚の書達磨堂の文字あり、写し道爺作数三十」「角カマ 原叟このみ、至て大ぶりカタに玉ブチあり、刷毛メ、クリ口、トモ蓋、常張鐶、オダレ、前に覚々斎の文字あり、江戸大西五兵衛作」とあります。

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