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三角釜
三角釜(さんかくがま)は、茶の湯釜の形状のひとつで、胴部が三角形の釜です。
三角釜は、裏千家四世仙叟好みで初代宮崎寒雉作の「焼飯釜」があります。
焼飯釜(やきめしがま)は、握飯釜ともいい、三角形の胴が直立し、肩と上底から中底にかけて曲線を描いた形状が三角むすびのようなところからこの名があるといいます。
焼飯釜は、一角の肩に松茸の鐶付が付き、もう一方の鐶付は琴柱をかたどった折松葉の鐶付が付き、蓋は鉄の共蓋で、松茸摘みに掻立鐶となっています。
焼飯釜箱蓋裏の享和三年(1803)弧庵馬仏の箱書付に「貞享二とせ仲秋の頃にや有けむ、仙叟、寒雉両士秋色のおかしきにめて、卯辰山茶臼山に茸狩し、とある松陰に舎り腰なる焼飯を解かんとす。仙叟誤テ取落ス。秋の草葉のへはり付、ころころと焼飯は谷へ落たりけり(略)四五日して寒雉新釜を鋳て仙叟へ送之(略)叟歓の眉を開き、春秋これを愛せは飢る事なしと賞翫す(略)」とあるといいます。
『釜之図』に「焼飯 仙叟好 寒雉 三角形 鐶付茸と挟み 枯葉地紋」とあるといいます。
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