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竹生島釜
竹生島釜(ちくぶしまがま)は、茶の湯釜の形状のひとつで、月と波と兔の図を鋳出した釜です。
竹生島釜は、芦屋丸釜で、繰口、鬼面鐶付、唐銅の一文字蓋、花の実摘み、胴の一面に波頭に月兎、他面に洲浜に松樹が生い立った図を鋳出してあり、箱書付は小堀遠州といわれています。
竹生島釜の波に兔の図は、琵琶湖の竹生島明神を訪れた醍醐帝の朝臣に老人と若い女に化した竜神と弁財天が出現し金銀珠玉を授けるという謡曲「竹生島」の一節に「竹生島も見えたりや 緑樹影沈んで 魚木に登る気色あり 月海上に浮かんでは 兎も波を奔(かけ)るか 面白の島の景色や」とあるに由来するといわれます。
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