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唐犬釜
唐犬釜(とうけんがま)は、茶の湯釜の形状のひとつで、常張の鐶付が長く立っている形の釜です。
唐犬釜は、その鐶付の姿が犬の耳に似ているところからこの名があります。
唐犬釜は、宗旦所持の天命古作のものが本歌とされ、仙叟好、一燈好のものなどがあります。
『茶道筌蹄』に「唐犬 宗旦所持、天猫作とも、蓋三ミセン耳なるゆへ見立てヽ唐犬カマといふ、伊勢神戸侯御所持」とあります。
『名物釜所持名寄』に、天明「二代目 一唐犬釜 宗旦ヨリ千宗左所持 播磨佐々木平兵衛」とあります。
『釜名一覧』に「天明 宗旦所持 共蓋、大松 仙叟好、大爪 同、小ノ松 一灯好、山の爪 同」とあるといいます。
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