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中国の表具

一色装 二色装 三色装 宣和装

中国の表具は、歴史的な変遷がありますが、現在の一般的な掛軸では一色装、二色装、三色装、宣和装の四種の表具形式があります。

十八學士圖
一色装(いっしょくそう)は、単色裱(たんしょくひょう)、単色鑲(たんしょくじょう)とも呼ばれ、軸装としては最も早く唐代(618〜907)に出現し、本紙の上下左右を同一種の色の綾や絹で表装したものです。

二色装(にしょくそう)は、双色裱(そうしょくひょう)、双色鑲(そうしょくじょう)とも呼ばれ、宋代(960〜1279)に出現したもので、天地の他に、画心(本紙)の上下に隔水、左右に細い辺をつけたものです。

三色装(さんしょくそう)は、三色裱(さんしょくひょう)、三色鑲(さんしょくじょう)とも呼ばれ、清代(1636〜1912)に出現したもので、天地と上下の隔水の間に副隔水を入れ、左右に細い辺をつけたものです。

宣和装(せんわそう)は、宣和裱、宋式装とも呼ばれ、宋の徽宗帝(1082〜1135)の宣和年間(1119〜1125)に始まるところからこの名があるといいます。 宣和装は、天の部分に驚燕(風帶)があることと画心(本紙)の四周に細辺(細金)が廻っているのが特徴です。

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