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莫臥爾

金襴 緞子 間道  風通 繻珍 天鵞絨 印金 莫臥爾 更紗

仕覆

莫臥爾(もうる) とは、糸に金や銀を巻きつけた撚糸(モール糸)を織り込んで文様を出した織物のことです。

経は絹糸で、緯に金糸を用いたものを金モール、銀糸を用いたものを銀モールといい、のち金糸または銀糸だけを寄り合わせたものまでをいうようになります。

莫臥爾の名前は、ポルトガル語の「mogol」が由来とされます。

莫臥児、莫臥爾、回々織、毛宇留、毛織などの字が当てられます。

正徳2年(1712)頃に成った寺島良安の『和漢三才図会』に「按莫臥爾天竺国名、所出之綺、似緞閃而有小異、本朝所織者亦不劣」とあり、インドのモゴル(ムガール)帝国(1526〜1857)の所産で、緞子に似ているが少し異なるとしています。

わが国には戦国時代から桃山時代にかけて、南蛮貿易によって舶載されました。

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