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菜箸

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菜箸

菜箸(さいばし)は、茶事にだされる食事(懐石)に用いる、取りまわしの鉢皿に載せて、客が各自に取り分けるための取り箸です。
菜箸は、流儀により種類や寸法・使い方が異なります。
菜箸は、「青竹箸」(あおたけばし)、「白竹箸」(しろたけばし)が一般的ですが、「杉箸」(すぎばし)、「煤竹箸」(すすたけばし)、「黒文字」(くろもじ)、「杉楊枝」(すぎようじ)なども使われます。
青竹箸には、「両細箸」(りょうぼそばし)、「中節箸」(なかぶしばし)、「元節箸」(もとぶしばし)、「矢筈箸」(やはずばし)があります。
青竹箸は、本来は亭主が青竹を切って用意するものといいます。
善哉・汁粉には、「杉箸(杉楊枝)」と「黒文字」を用います。

表千家では、「青竹両細箸」を「焼物」「八寸」、「白竹両細箸」を「強肴」「香物」、その他添えに出すもの(酒盗など)には「杉楊枝」を用います。
菜箸

裏千家では、「青竹中節箸」を「焼物」「八寸」、「青竹元節箸」を「強肴」、その他添えに出すもの(酒盗など)には「黒文字」、「青竹両細箸」を「香物」、摺れ疵のつきやすい器物には「杉箸」を用います。
菜箸

武者小路千家では、「青竹矢筈箸」を「焼物」「八寸」「香物」、「白竹矢筈箸」を「強肴」、その他添えに出すもの(酒盗など)には「杉楊枝」、不祝儀の時などには「煤竹矢筈箸」を用います。
武者小路千家の「矢筈箸」は、無節の竹箸で、二本合わせると箸先が矢筈の形になり、料理により箸先の形を、精進ものでは矢筈、生臭もののでは逆のV字形に組み変えます。

       
杉楊枝  青竹箸  白竹箸  黒文字

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