茶道茶道の道具水指唐物 > 西瓜金

西瓜金

抱桶 天竺 西瓜金 毛織

西瓜金

西瓜金(すいかかね)は、全面が西瓜のような緑色をした古銅の器物を茶人間で呼んだもののようです。
西瓜金は、いわゆる瓜皮緑の水中古の一種といいます。
中国では南宋から古銅器の鑑定が盛んになり、古銅器の色沢について、土中古(土古)、水中古(水古)、伝世古の名があり、土中古は青色、水中古は緑色、伝世古は紫褐色で硃砂斑があるとされ、緑色には瓜皮、蝦蟇班、雲頭片、芝麻点、雨雪点などの名があり、瓜皮は西瓜の皮のようであるためにこの名があるといいます。

『茶道筌蹄』に「唐物、抱桶、天竺、西瓜金、モウル金」「西瓜金 西瓜いろの金を云ふ」とあります。
『洞天清録』に「銅器入土千年者、色純青如翠。入水千年者、則色緑如瓜皮、皆瑩潤如玉。」とあります。
『格古要論』に「古銅色 銅器入土千年、色純青如翠。入水干年、色純緑如瓜皮、皆瑩潤如玉。」とあります。
『飲流齋説瓷』に「瓜皮香@瓜皮鵠@西瓜之皮。因以得名。康窑有一種罐、作西瓜状。蓋上有瓜藤、彌可珍貴。」(瓜皮香@瓜皮緑は、西瓜の皮の如し。因って以て名を得る。康窑一種の罐ありて西瓜状に作る。蓋上に瓜藤あり、いよいよ珍貴とすべし。)とあります。
『匋雅』に「康窑有瓜皮香B一種滿開小片。以大罐形如西瓜。蓋上有瓜藤者為佳。其它瓶類。轉無定貴也。」とあります。

     
抱桶  天竺  西瓜金  毛織 

茶道をお気に入りに追加