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窶風炉

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やつれ風炉

窶風炉(やつれぶろ)は、風炉の形状のひとつで、風炉の欄干や口縁部などが破損したり、欠けたり、割れを鎹で継いだりした風炉のことです。
窶風炉は、欠風炉(かけぶろ)、破風炉(やれぶろ)などとも呼ばれます。
窶風炉は、鉄風炉は腐食で口縁部や甑などが欠け落ちることが多いが、茶人はそこに風情を見出して、そのままか、割れを継いだり、破れに鎹を打って、その詫びたさまを景色として賞して使われたものです。
窶風炉は、大きな鬼面風炉の姿が多く、元来が釜と切合であったものを、風炉の上端を打ち砕いて欠き、異なった釜を掛けるようになったといいます。
窶風炉は、江戸中期以降は最初からやつれたものに作ることが多く、十月の名残のころに使用されます。

     
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