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唐銅風炉

鬼面 朝鮮 琉球 色紙 鳳凰

唐銅風炉

唐銅風炉(からかねぶろ)は、銅、錫、鉛で鋳造した風炉です。
唐銅風炉は、台子とともに伝来した仕付鐶のついた鬼面風炉がはじめとされ、後に鐶をはずしたものが切掛風炉となり、さらに肩が張った足の長い朝鮮風炉、やや撫肩で足の短い琉球風炉がつくられ、土風炉の形を写した道安風炉、面取風炉、雲龍風炉、透木風炉などや、色紙風炉、鳳凰風炉、老松風炉、つぼつぼ風炉、夕顔風炉などの好みものなど多様の風炉が制作されるようになります。

『茶道筌蹄』に「金風呂 金フロの始りは唐物鬼面乳足台子風炉也、南浦紹明持渡り崇福寺より大徳寺へ伝来す、後、応仁の乱に焼失す、このフロの鐶付鬼面にあらす、鳳凰のよし、とさかあり、灰は押きり也」「鳳凰風炉 江岑の息女を紀州の家中某へ嫁せられし時、居間台子のフロに好まれたるもの也、唐物の薬缶を懸る、其後故ありて不縁になり、手道具尽く千家へ返る、如何なるにや風炉のみ千家に伝はり、薬缶はさつまやの所持となる、今浄益にて写を製す、鳳凰の模様は台子フロの鳳凰を全身にしたるもの也、その後原叟百佗をを仕くはせ用ひられてより茶事に用るようになりたり、如心斎は累座富士を製し此フロにもちゆ、灰二文字にノ蒔灰」「琉球風炉 原叟琉球作のフロに田口釜を製しもちゆ、灰二文字おしきりなり」とあります。

     
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