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平椀

利休形 両椀 平椀 壺椀

平椀

平椀(ひらわん)は、懐石家具の「四つ椀」のひとつで、浅めの大振りな塗椀で、胴に帯状の「かつら」と称される加飾挽きが施されています。
平椀には、煮物などが盛られます。
平椀は、平皿、平盤ともいいます。
伊勢貞丈(1717〜1784)の故実書『四季草』に「椀に平皿、壷皿、腰高といふ物あり。式正の膳には、さいも皆かはらけにもるなり。煮汁の多くある物は、かはらけにてはこぼるヽゆゑ、杉の木のわげ物に盛なり。そのわげ物の平きをかたどりて、平皿を作り、其わげ物のつぼふかきをかたどりて、つぼ皿を作りたるなり。そのわげ物にかつらとて、白き木を糸の如く細く削りて、輪にしてわげ物の外にはめるなり。平皿、壷皿の外に、細く高き筋あるは、かのかつらを入たる体をうつしたるなり。腰高の形は、かはらけの下に、檜の木の輪を台にしたる形をうつして作れるなり。かはらけには必輪を台にして置く物なり。是を高杯と云ふなり。」とあります。

     
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