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強肴

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強肴

強肴(しいざかな)は、茶事にだされる食事(懐石)において、一汁三菜(飯・汁・向付・煮物・焼物)の後に、出す料理をいいます。
強肴は、「進肴」(すすめざかな)、「追肴」(おいざかな)、「強肴」(しいざかな)、預鉢(あずけばち)、「進鉢」(すすめばち)などともいいます。流儀によっても異なります。
古くは、「取肴」(八寸)とは別に、ただ「肴」(さかな)とのみ記されています。
「肴」は、もともと副食を「な」といい、「菜」「魚」「肴」の字をあてていたもので、「さかな」は酒のための「な」(おかず)という意味です。
焼物のあとに出す肴を「預鉢」、八寸のあとに出す肴を「強肴」とすることもあります。
焼物のあとに出される預鉢には、飯の菜(おかず)になるような炊き合わせ(煮物)などを盛ることが多いようで、八寸のあとに出される強肴には、酒の肴になるものを出すことが多いようです。
また、炊き合わせを「預鉢」、和え物や珍味などを「強肴」と称することも行われているようです。
八寸のあとに出される「強肴」には、和え物や酢の物などを入れる小鉢や、酒の肴として海鼠腸、雲丹、酒盗、塩辛の類を入れる小振りの珍器が選ばれます。
古赤絵、青磁手桶、青磁馬上杯、唐津石ハゼ、黄瀬戸半筒などが珍肴入として用いられたりします。

     
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