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湯口

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湯口

湯口と置鉄

湯口(ゆぐち)とは、茶湯釜を鋳る際に湯(熔鉄)を注ぎ込む口のことをいい、また釜の外底の中央に残った跡のこともいいます。
湯口には、「丸」と「一文字」あるいは「平」があります。
湯口は、「堰」(せき)とも「臍」(へそ)ともいいます。
堰(せき)とは、湯口から注ぎ込まれた湯(熔鉄)が鋳型内に流れ込む口のことをいい、また釜の外底の中央に残った跡のこともいいます。
釜を鋳るときには、湯口から湯(熔鉄)を一気に注ぎ込み、湯が湯道そして堰(せき)を通って鋳物になる空間に流れ込み、湯が湯口一杯に溜まって溢れる寸前に流し込みを止め、鋳型を横に倒して湯道に残った湯を流し出し、そこへ木や鉄の棒を押し込んで余分な湯を取りのぞきます。
湯口から棒を押し込んで余分な湯(熔鉄)を取り除き平らにすることを「臍押」(へそおし)ともいい、釜の外底の中央に残った凹みのことを「臍」(へそ)ともいいます。
湯口の周囲に、湯(熔鉄)を流し込んだ際に中子(なかご)が浮かないように小型の鉄片を鋳型に挟んだものがみえる場合があり、これを「型もち」とか「置鉄」(おきがね)あるいは「定鉄」(じょうがね)といいます。

     
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