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高麗台子

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高麗台子

高麗台子(こうらいだいす)は、天板の下の周囲に火燈形の幕板を持出し、そこから四本柱となって地板に接続した形の台子です。
高麗台子は、元来は高麗物の黒塗の棚で、宗旦が使い始め、のち一閑張で好んだといい、炉で用いられます。
遠州好 高麗台子
遠州好に高麗台子というものがありますが、形は一定しておらず多くは左側に風炉を置き、右側は多く上部に袋棚を伴い、その下に水指を置くようになっている大棚です。桑のほか鉄刀木・紫檀・黒檀などの唐木を組み合わせて用い、随所に七宝・瓢・青海波・網目紋などの透かし彫りが見られるものが多くあります。
『茶道筌蹄』に「高麗台子 元来高麗物写しなり、元伯より持来るは、天王寺屋五兵衛方に所持、元伯書付あり」、江戸刊本に「後一閑にてうつしあり」とあります。
『千家茶事不白斎聞書』に「高麗台子 炉に用、是者宗旦より遣初、好にてなし、只遣ひ初め候也」とあります。
『和漢茶誌』に「高麗台子 朝鮮之製 設四柱、冠版為台、於下盤底旋四片版為足、以黒漆一両抹、其製粗者也、其用宜囲炉、不宜風炉也、本国傚之制此、四方以精漆之、或有以金銀粉画紋者、多婚礼之具也、比高麗制、上下左右寛濶也、故置風炉亦可也、其具興式本同上、置風炉者近世式也」とあります。

     
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