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溜塗二重棚

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溜二重棚

溜塗二重棚(ためぬりにじゅうだな)は、溜塗の四本柱で、中板がやや上方に付き、地板が取り外せるようになっています。
溜二重棚は、表千家十世 吸江斎(ほうげんさい)祥翁宗左(こうしんそうさ)が好んだ棚です。
溜二重棚は、三重棚を元に作られた棚で、三重棚の天板と下の柱を取って二重棚にし、地板の下にある四隅の小さな足も取り、地板も枠組みだけを残して切り取った形になっています。
溜二重棚は、地板のない二重棚の最も古いもので、運び水指ができるようになっています。
古くは、洞庫をのぞいては、地板がなく運びの水指を使用するといった棚はありませんでしたが、溜二重棚は棚を用いながら備前・信楽などの素焼きの濡れ水指を運んで使う事ができる工夫をしたものです。

     
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