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寒雲棚

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寒雲棚

寒雲棚(かんうんだな)は、赤杉木地で、高さ二尺五分五厘、二尺九寸二分と一尺五寸六分の長角の天板に、赤松皮付丸太の四本柱で、二尺九寸五分と九寸五分の取り外しのできる中板が付き、地板がなく、幅一寸五分に厚さ一寸二分の畳摺(たたみずり)が三方に付いた大棚です。
寒雲棚は、裏千家十一世 玄々斎(げんげんさい)精中宗室(せいちゅうそうしつ)が好んだ棚です。
寒雲棚は、もともとは玄々斎が寒雲亭の向切に用いるために工夫した棚です。
寒雲棚は、炉と風炉とも使用できる運び棚で、中棚は炉のときのみに用い、風炉の時は中棚を外して使います。
寒雲棚は、向う側下部に香狭間透しのある腰板が入った、裏千家十三世 圓能斎(えんのうさい)好みもあります。

     
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