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琉球風炉
鬼面 朝鮮 琉球 色紙 鳳凰
琉球風炉(りゅうきゅうぶろ)は、風炉の形状のひとつで、切掛風炉で、欄干の付け根に段があり、前後に香狭間(こうざま)の窓がある、丸肩で胴部が短く、長い乳足(ちあし)をもつ風炉です。
琉球風炉は、琉球で作られたともいわれ鉄製のものでしたが、表千家六世覚々斎原叟宗左が唐銅琉球風炉に「田口釜」を添えています。
琉球風炉は、表千家では十二世惺斎好の壷々透唐銅琉球風炉や唐錦琉球風炉などがあります。
琉球風炉は、大西美術館に北向道陳所持という、この形状の「立休庵風炉」があり、「立休」が「琉球」と呼ばれるようになったという説もあります。
『茶道筌蹄』に「琉球風炉 原叟琉球作のフロに田口釜を製しもちゆ、灰二文字おしきりなり」とあります。
『茶式湖月抄』に「琉球風炉并釜 古き琉球物有るよし コシキ木瓜のすかし前後四つ、如図の火口前後にあり、高さコシキとも八寸一分、コシキ高さ一寸、厚さ上にて三分、胴の経強一尺五分、口指度外法六寸九分、火口指度三寸六分、内竪一寸七分。此の風炉に取合たる釜藤村庸軒好の由云伝ふ、田口の釜と云ふ釜を以て好たるよし、尤も取合よし。釜大さ六寸九分、口三寸二分、高四寸六分、切掛四分三リン、うらかふ巾四分、同高一分半、鐶付鬼面、切掛高さ二寸一分、底の火うけ三寸七分。(図-肩)此節下の筋より二分半のところに有之、(図-腰)此節切かけのところより四分」とあります。
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