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一羽

三羽 一羽 掃込 掴羽 座掃

一つ羽

一羽(ひとつばね)は、亭主が客の前で炉や風炉に炭を組み入れる炭点前(すみでまえ)で用いる、炉縁の周囲、炉壇の上、五徳の爪や風炉などを掃くための羽箒(はぼうき)です。
一羽は、鳥の羽一枚を桑の柄に挿したもので、酷暑のときに用いるといいます。
一羽は、真の羽箒として用いるものもあります。

『茶道正傳集』に「紹鴎の比まては一枚羽に桑乃柄を仕すけて用ゆとなり」とあります。
『千家茶事不白斎聞書』に「一ツ羽は酷暑に用」とあります。
『茶道筌蹄』に「一ツ羽 桑柄利休形極暑に用ゆ」とあります。
『茶湯古事談』に「紹鴎の比まては一ツ羽のみ也、利休の比よりして三ツ羽をも用ゆるとなん」とあります。
『茶道要録』に「羽箒之事、三羽一羽あり」「一羽と云は、鶴のツボ羽と云を一枚、桑の柄を入て用、柄の削やう形有」とあります。
『茶式湖月抄』に「風炉にて用ゆる一羽は、羽先三寸五分、柄四寸五分」「一ツ羽は鴈の肩より三ツ目・四ツ目の羽よし、柄の処竹皮にて三所結なり、はしの結目より三分をいて竹皮を折かへさず直に切るなり。(図)惣長さ九寸五分(羽先)六寸(柄)三寸五分、三分をいて竹の皮をすぐに切るなり」とあります。

     
右羽  左羽  双羽  座掃

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