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灰吹
手付煙草盆 手無煙草盆 火入 灰吹 煙草入 煙管 香箸
灰吹(はいふき)は、煙草盆の中に組み込み、煙草を煙管で吸い終えたとき火皿に残った灰を落とすための器です。
灰吹は、茶席では通常竹が用いられ、正式には径一寸五六分の青竹を高さ四寸から四寸五分に切り、一回ごとに新しいものと取り替えますが、油抜きした白竹を用いることもあります。
また、一度使った青竹をそのまま保存して名残の席に使うこともします。
灰吹は、使うときに水洗いをしてから、中に少量の水を入れます。
灰吹は、「煙壷」、「吐月峰」ともいいます。
吐月峰(とげっぽう)は、静岡市にある山の名で、連歌師 宗長(そうちょう:1448〜1532)がここに吐月峰柴屋軒を開き自ら移植した竹を使い竹細工をし、灰吹に吐月峰の焼印をして売られたため、吐月峰と書いて灰吹と読むほどになったといいます。
向井震軒の『煙草考』に「烟壷 俗謂灰吹也。以棄烟燼、俗謂吸殻也。漢人此謂烟糞。且以吐唾。其器用唐金或瓷器。長三寸許、大一寸餘。其形容方圓不同。或用青竹筒。」とあります。
『茶道筌蹄』に「灰吹 宗旦好、青竹は茶会に用ゆ、白竹は常に用ゆ」とあります。
『茶式湖月抄』に「灰吹 四寸五分」とあります。
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