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炭点前

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亭主が、茶道口を開け、炭道具を持って出て、炭道具を炉の隣に置きつけます。
続いて、釜の鐶付に鐶を掛けて、釜を持ち上げ、釜敷の上に置き、羽箒で、炉縁と炉壇の上を掃き清めます。

このころに、正客は挨拶をして、炉の近くに進み出ます。次客以下も同様にして、客一同が炉を囲むような形で座り、炭点前の拝見をします。

亭主が、ぬれ灰をまき、羽箒で、五徳の爪と炉縁と炉壇の上を掃き清めたあと、炭をつぎます。炭がつぎ終わると、詰から順に席に戻り、正客だけが残ります。

亭主は、香合を取り、香を置きます。正客は、亭主が香合の蓋をするころ、香合の拝見のあいさつをします。亭主は、あいさつを受けて、香合を出し、釜の鐶付に鐶を掛けて、釜を持ち上げ、五徳の上に置きます。

正客は、釜が掛かったら、香合を持って席に戻り、畳の縁外、上座寄りに置きます。

正客から、炭道具についてあいさつがあり、亭主はこれに答えてから、炭度具を持って茶道口から退出します。

亭主が茶道口を閉めると、正客は上座に預かっていた香合を取り、香合を次客との間に置いて挨拶をしてから、膝前に取り拝見します。次客以下も同様に拝見します。

詰が拝見し終わると、香合を持って立ち上がり、道具畳近くで正客と出会い、正客に香合を返して席に戻ります。正客は、もういちど検める気持ちで香合を拝見してから、香合を戻します。

亭主が、香合をとりに出たら、正客は礼を述べて、香合について問答をします。問答が終わると、亭主は香合を持って、茶道口に帰ります。

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