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中立

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客一同が菓子を頂き、詰(末客)が菓子器を給仕口へ返すと、正客は床前へ進み、床を拝見し、次いで道具畳に進み、名残の拝見をしてから、出入り口を開けて、自分の立てかけて置いた履物を揃えて、露路へおり立ちます。

次客以下も順々に同様にし、詰は席中に取り残されたものがないかあらため、露路へおりて、出入り口の戸を少し音のするように閉め切り、亭主に退出したことを知らせます。

亭主は、出入り口の戸を閉めきる音を聞いて、給仕口を開け、菓子器を取り込み、掛物を外し、釜の蓋をして、席中を掃き清め、花入を掛け、花を入れ、水指や茶入を置き付け、釜の蓋を切ります。

客は、腰掛に戻り、円座を配り、各自手洗いを使ったり、休憩します。

亭主は、準備が整ったら、銅鑼を「大小大小中中大」と七点打ち、客に準備が整ったことを知らせます。

客は、銅鑼の音が聞えたら、少し前に進み出て、つくばって銅鑼の音を聞きます。

銅鑼の余韻が聞えなくなると、客はいったん腰掛に戻り、正客から順に蹲踞に進み、右手で柄杓に手水鉢の水をたっぷり汲み、柄杓半分の水で左手を清め、持ちかえて残りの水で右手を清め、再び右手に柄杓を持ちかえ、水を汲み左手に水を受け、手に受けた水で口をすすぎ、最後に残った水を静かに柄杓を立て流しながら柄杓の柄を清め、元に戻します。

詰は、客一同が腰掛から立つと、円座と莨盆を元あったように戻し、蹲踞を使う前に中門を閉め、掛金を掛けます。

蹲踞で手水をつかったら、茶席の出入り口へ進み、手がかりが切ってある戸に手をかけ開け、扇子を前において軽く頭を下げ、席中をうかがい、にじって席に入り、草履の裏を合わせ、壁と沓脱石の間に立てかけ、席入りします。

床前に進み、花入と花を拝見し、続いて茶道口近くの踏込み畳まで進んでから道具畳に進み、器物の飾附と釜と爐とを拝見して、正客は次客以下の席入の妨げとならない場所(仮座)に着きます。

次客は、正客が仮座に着いたら、軽く一礼してにじり入り、草履を同様に扱ってから座して正客に一礼し、正客の通り拝見し、正客の下座へ順々に座ります。

詰(末客)は、先客が床を拝見し立ち上がったときににじり入り、沓脱石の上の自分の草履の向きを置き変え、出入り口の戸を軽く音をたてて閉め、全員の席入りが終ったことを亭主に知らせます。

亭主は、出入り口の戸を閉めきる音を聞いて、露地に下り、蹲踞の水を入れ替え、円座、莨盆を引き、窓の簾を外します。

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