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入母屋造

切妻造 寄棟造 入母屋造 宝形造 片流  

入母屋造 又隠

入母屋造(いりもやづくり)は、屋根形状のひとつで、屋根の上部が切妻造りの形式で、その下部が寄棟造になった形式の屋根のことです。
入母屋造は、単に入母屋ともいい、入真屋、真屋すなわち切妻が内に入っているところからとも、寝殿造りの家で母屋(もや)の外側に庇を廻らしたところからの名ではないかともいわれます。
入母屋造は、裏千家又隠(ゆういん)があります。燈心亭の屋根は茅葺の入母屋屋根で、南を妻とし入母屋の葺き下がった位置に突上窓(つきあげまど)が付いている四畳半の茶室です。

『和訓栞』に「まや 和名杪に両下をよめり、両方へ簷(のき)をおろしたる対屋造をいふ、祝詞式に書る真屋の義なるべし、四阿(あづまや)に対しいへり、よてあづまやのまやのあまりとも重ね詞によめり、あまりはのきをいふ也、一説に、細流に、まやは本屋也と見ゆ、もやと同じともいへり、式神賀辞に伊豆能真屋といふは、斎屋なれば、厳にいへり、真は褒たる辞也」、「もや 神代紀に喪屋をよめり、母屋をよむは、おもやの略也、字音にはあらじ、寝殿の中央の間、廂の内にて、中にあるをもて母屋と称せり、或は身屋也といへり、大工のいふは、常の家の簷の内也」とあります。
『貞丈雑記』に「母屋と云、本屋の事也、俗におもやと云に同じ、主殿作りには、おもやの廻りに庇あり、庇の下は畳敷たる廊下也、是を縁と云、今は縁座敷などゝ云也、庇の外に又庇あり、是を孫庇と云、庇の孫庇などはおもやより出る故、おもやをば家の親と見て、母屋と云成べし」とあります。

     
間取  天井    出入口
     
    台目構  水屋

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