茶道茶道の道具花入古銅釣船 > 艜船

艜船

松本船 針屋船 淡路屋船 茜屋船 艜船

砂張舟花生 銘「艜船」根津美術館所蔵

艜船(ひらたぶね)は、浅い舟形の砂張の釣花入で、口辺は柔らかい一文字で端反りとなっていて、内部の口縁に平行して二重線が廻り、その間に間に擂座を沈めたような文様と四個の釣鐶が配されています。
白みがかった金色の肌で、南洋産の食器を転用したものといわれています。
艜船は、杉箱蓋表貼札に「艜 紹鴎所持」と墨書されています。
艜船の伝来は、武野紹鴎・角倉宗忠・徳川義直・尾張徳川家・鴻池道億・現在は根津美術館所蔵となっています。
艜船は、舟べりを低く舟底を平たくつくった丈長の川舟のことをいいます。
『和名類聚抄』に「艜 釈名云、艜薄而長者曰艜(中略)今按、和名比良太、俗用平田舟」、『箋注和名類聚抄』に「所引文原書不載、亦蓋誤引方言也、方言云艇長而薄者、謂之艜、按説文、無艜字、是舟薄而長者、故得帯名、後人从舟作艜字也」とあります。

     
松本舟  針屋舟  淡路屋舟  茜屋舟

茶道をお気に入りに追加