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詩文

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詩文(しぶん)建仁寺所蔵  重要文化財「一山一寧墨蹟 雪夜作 正和乙卯臘月」」
詩文(しぶん)とは、詩と文章のことで、文学作品全体をいうこともありますが、元来は漢詩と漢文のことです。
禅余に詠じた詩偈、書として書いた一行書や古徳偈、唐宋名家の詩文、古徳の墨蹟に加えた第跋語などもあります。
詩文の墨蹟では、建仁寺所蔵の重要文化財「一山一寧墨蹟 雪夜作 正和乙卯臘月」が有名です。
一山一寧(いっさんいちねい 1247〜1317)は、元の外交使節として来日、一時その意図を疑われ幕府によって幽閉されますが、後に執権北条貞時や後宇多上皇の帰依を受けて、建長寺や南禅寺の住職を務めました。文人・能筆としても知られ、後世の禅宗の文芸に大きな影響を与えました。
この墨蹟は自作の詩一編を記したもので、「寒添少室高腰恨、凍結鰲山客路情。一夜打牕聲淅瀝、又因閑事長無明。雪夜作 正和乙卯臘月 一山老納一寧」とあります。

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