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菓子椀
菓子椀 縁高 銘々盆 食籠 菓子鉢
菓子椀(かしわん)は、朱塗縁金のやや低目の蓋付椀で、最も正式な菓子器とされます。
菓子椀は、一椀ごとに杉楊枝と黒文字を箸一膳として添えます。
菓子椀は、料理椀としても用いられます。
菓子椀は、今日では口切茶事や菓子茶事以外にはあまり用いられないようです。
『正法眼藏』の「看經」に「堂裡僧を一日に幾僧と請じて、斎前に點心をおこなふ。あるいは麺一椀、羹一杯を毎僧に行ず。あるいは饅頭六七箇、羹一分、毎僧に行ずるなり。饅頭これも椀にもれり。はしをそへたり、かひをそへず。」とあります。
『茶道筌蹄』に「菓子椀 朱黒ツバメ利休形、烹物ワンにかりもちゆ」とあります。
畑 銀鶏(1790〜1870)撰『浪花襍誌 街迺噂』に「江戸通用の吸物椀に同く、大ぶりにて深みあり、色は内外あらひ朱にてぬる、料理種はくさぐさなれども、先は切身、かまぼこ、ゑび、椎茸、松茸、麩、ゆば、菜、せりの類也、江戸の種と同じ」とあります。
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