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干菓子器
高坏 盆 振出
干菓子器(ひがしき)は、干菓子を盛りつける器の総称です。
干菓子器は、惣菓子器(そうかしき)ともいいます。
干菓子器は、漆器や木地類または金属器を用いることが多く、二・三種の干菓子を客の人数よりも多い目に盛って客にだします。
干菓子器には、黒文字も菓子箸もつけませんので、客は手で菓子をとります。
干菓子器は、漆器には堆黄(ついおう)、堆朱(ついしゅ)、堆黒(ついこく)、存星(ぞんせい)、青貝盆(あおがいぼん)などの唐物盆、鎌倉彫、漆絵、蒔絵、根来(ねごろ)などの和物盆があります。
金属器では、南蛮砂張(さはり)、南蛮モール、南鐐(なんりょう)、唐銅(からかね)などがあります。
陶磁器では、染付・赤絵などが用いられます。
また吹寄せなどを盛る箕・籠の類などもあります。
宗家の好み物も多数あります。
『茶道筌蹄』に「惣菓子盆。一閑四方 へぎ目あるは元伯好、へぎめなきは宗全好。砂張盆 南蛮、朝鮮。三脚盆 利休形、朱畳付黒。八角盆 朱ぬり黒つはめは如心斎好、唐物写しなり。菊絵硯蓋 桐木地錫縁、菊の絵、花胡蝶、葉紺青、宗全このみ。八角菊絵 桐木地、金粉にて菊の絵、錫縁、了々斎このみ」とあります。
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