茶道
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盃台（さかずきだい）は、茶事にだされる食事（懐石）に用いる、引盃を載せる台のことです。
盃台は、形状は円形で高台（こうだい）が付き、天目台に似ていますが、高台には底があり、酸漿はごく低いことも、全然ないこともあります。
盃台の高台内に底があるのは、引盃の一番上に水を入れる向きがあり、最後にそれを入れたり、酒の湑（したみ）を入れるためといいます。、
盃台には、連客の数だけの引盃を積み重ねて載せ、銚子と共に席中に持ち出します。
盃台は、盃と共塗か、盃が朱塗のときは多く黒塗を用います。一般的に用いられているのは、黒塗で無地の利休形です。
盃台は、溜塗や桑木地・黒楽・青楽金入のものもあり、縁の形も円のほかに輪花・糸巻などもあります。
盃台は、盃一枚用のものもあります。亭主が持ち出す別盃や珍盃を載せて出すものですが、あまり使われることはありません。
盃台は、「とさん」（渡盞）、「しりざら」（後盤）とも呼ばれます。
『茶道筌蹄』に「盃台 黒朱 利休形黒には盃かけの絲輪あり、朱にはなし」「楽焼金溜 朱網絵 ニ品共啐啄斎好」とあります。
『茶道早合点』に「杯台 とさんなり、唐物焼物、時代塗物を用ゆ」とあります。
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